無料の勤怠管理アプリおすすめ4選！プロの目線で注意点も解説

勤怠管理は、従業員の労働時間を正確に把握し、効率的に管理するために欠かせない業務です。
近年、無料で使える勤怠管理アプリが数多く登場し、多くの企業で利用されています。
しかし、アプリの種類や機能、注意点を理解した上で導入することが重要です。

本記事では、勤怠管理アプリの種類やメリット、選ぶ際のコツ、おすすめの無料アプリを紹介します。
最適なアプリを見つけるため、ぜひ参考にしてください。

1.勤怠管理アプリの種類

勤怠管理アプリには、用途に応じたさまざまな種類があります。
事業規模や運用方針に適したアプリを選ぶことで、管理業務の効率化が期待できます。

代表的な勤怠管理アプリは以下の3種類です。

・タイムレコーダー型

・多機能型

・シフト管理や給与計算との連携型

それぞれの特徴を知り、最適な選択肢を見つけましょう。

(1) タイムレコーダー型

タイムレコーダー型の勤怠管理アプリは、出退勤の打刻に特化したシンプルな機能が特徴です。
余分な機能が少なく、従業員が直感的に操作できるため、導入がしやすいのも利点です。

短時間勤務のパートやアルバイトが多い職場では、シンプルな打刻機能だけで効率的に管理が可能です。
また、小規模な店舗などで、手軽に時間管理を行いたい場合にも適しています。

(2) 多機能型

多機能型の勤怠管理アプリは、出退勤の記録に加え、休暇申請や残業管理など、幅広い機能を備えています。
勤怠管理のあらゆる面を1つのアプリでカバーできるため、より包括的な管理が求められる職場に適しています。
従業員が多く、休暇や残業の調整が頻繁に行われる職場では特に有効です。
ワンストップでさまざまな勤怠情報を管理でき、業務効率が向上します。

(3) シフト管理や給与計算との連携型

シフト管理や給与計算と連携できる勤怠管理アプリは、出退勤記録を基にシフト作成や給与計算まで行えるのが特徴です。
データがそのまま他の管理業務に利用できるため、ミス防止にも役立ちます。
シフト制の職場や給与計算に時間がかかる企業では、業務負担が軽減されるでしょう。

2.勤怠管理アプリを使うメリット

勤怠管理アプリを導入することで、日常業務にさまざまなメリットがもたらされます。
具体的には

・記録の正確性向上

・管理業務の効率化

・データの可視化

などです。
勤怠管理アプリを使うことで得られる代表的なメリットについて、具体的にご紹介します。

(1) 記録の正確性向上

勤怠管理アプリでは、出退勤の記録がリアルタイムで自動的に行われます。
手動での記入ミスや不正打刻を防ぐことが可能です。
管理者はスムーズに状況を把握でき、信頼性の高い労務管理にもつながります。

(2) 管理業務の効率化

勤怠管理アプリでは、日々の記録から集計までが一元化されます。
手作業によるデータ集計や転記の必要がなくなるため、他の業務に時間を有効活用できるでしょう。
従業員の出退勤データが自動的に集計されるため、給与計算の手間も大幅に短縮可能です。

(3) データの可視化

勤怠管理アプリを使えば、日々の勤怠データが蓄積され、労働時間や残業の状況を簡単に確認できます。
機能が充実しているアプリであれば、データがグラフやレポート形式で出力可能です。
部署ごとの残業時間を把握し、業務負担の偏りを改善する、などの取り組みに役立ちます。

3.勤怠管理アプリを選ぶコツ

勤怠管理アプリを選ぶ際には、自社にあっているかどうか慎重な検討が重要です。
業務に適したアプリを導入することで、日常の勤怠管理がスムーズに行えるようになり、トラブルやストレスの軽減にもつながります。

ここでは、勤怠管理アプリを選ぶ際にチェックしたいポイントを3つまとめました。

・操作のわかりやすさ
・セキュリティの充実度
・サポート体制

以下で詳しく見ていきましょう。

(1) 操作のわかりやすさ

勤怠管理アプリを選ぶ際には、操作性がシンプルで使いやすいか確認することが大切です。
従業員全員が日々使用するため、直感的に操作できるインターフェースであることが求められます。

例えば、ボタン配置やメニューが複雑であると、誤操作が増え、かえって管理が煩雑になる恐れがあります。
職場のスタッフ全員が無理なく使える操作性が理想です。

(2) セキュリティの充実度

勤怠管理は個人情報や労働時間など、機密性の高いデータを扱います。
セキュリティ機能が充実しているかどうか、事前にチェックしましょう。

不正アクセス防止やデータの暗号化など、万が一に備えた対策が重要です。
外部アクセスを防ぐための認証機能があると、安心してシステムを運用できるでしょう。
信頼性のあるセキュリティ対策が実施されているアプリを選ぶようにしてください。

(3) サポート体制

困ったときにサポートを受けられるかどうかも重要です。
特に初期導入時やトラブル発生時に適切なサポートを受けられることで、運用がスムーズになります。

たとえば、チャットサポートや電話でのサポートが提供されていれば、疑問やトラブルにすぐに対応できるため安心です。
安定したサポート体制があるかどうか、本格導入前に確認するようにしましょう。

4.おすすめの無料勤怠管理アプリ4選

ここからは、無料で利用できる勤怠管理アプリを4つ紹介します。
いずれも人気がある定番のアプリですので、ぜひ参考にしてください。

(1)スマレジ・タイムカード

登録店舗数14万件以上のクラウド勤怠管理システム。
勤怠管理やシフト管理の機能があります。
60日間無料お試しが可能です。

• 初期費用0円
• 勤怠管理のみの場合は30名まで0円

公式サイトはこちら
スマレジ・タイムカード 

 (2)勤務ろぐ 

個人向けの無料勤怠管理アプリで、勤務時間や残業時間などを記録できます。
シフト制にも対応しており、勤務時間をパターン登録できます。

• 初期費用：0円
• 月額費用：0円

アプリのインストールはこちら
勤務ろぐ (勤怠,出退勤管理) – Google Play のアプリ

(3)タイムシート

アプリ内の「出勤」「退勤」ボタンで簡単に勤怠記録がつけられる無料アプリ。
時給や日給の登録もできるので、アルバイトをしている人にもおすすめです。

• 初期費用：0円
• 月額費用：0円

アプリのインストールはこちら
「簡単入力!!「タイムシート」」iOS向けApp Store

簡単入力!!「タイムシート ライト」 – Google Play のアプリ

(4)キンクラ

勤怠管理クラウドシステム「キンクラ」は、客先常駐特化型のクラウド勤怠管理システムです。
SESに最適化されており、出社・常駐先・リモートワークなどの多彩な出勤形態に対応しています。

• 初期費用：0円
• 月額費用：0円（20名まで）

キンクラ公式サイトはこちら

5.無料の勤怠管理アプリの注意点

無料の勤怠管理アプリは便利ですが、利用する際にはいくつかの注意点もあります。
登録人数の制限、広告表示など、使い勝手に影響する部分もあるため、選ぶ際に見極めましょう。

以下、無料の勤怠管理アプリを使用する際に気を付けたいポイントについて解説します。

(1) 機能が制限されている

無料の勤怠管理アプリには、利用できる機能に制限があるケースがほとんどです。
無料版では、基本的な打刻や出退勤の記録に特化した機能のみが提供され、休暇管理やシフト連携機能が使えない場合があります。

規模の大きい事業所や複雑な勤怠管理が必要な職場では、無料版の制約が業務の妨げになることもあります。
導入前に必要な機能を確認しましょう。

(2) データの保存期間が限定的

無料版のアプリでは、データの保存期間が制限されているものも多くあります。
一定期間を過ぎると古いデータが削除されたり、有料版でのみ長期保存が可能な場合も。

法定の労働時間管理のために長期間のデータが必要な場合には、無料版が適さないこともあります。
データ保存期間がどれくらいか、事前に確認することが大切です。

(3) 広告表示が含まれる場合がある

無料アプリの中には、広告が表示されるものもあります。
広告が頻繁に表示されると、アプリの操作が煩わしくなるだけでなく、業務の効率も低下する恐れがあります。

出退勤の打刻時に広告が表示されることで、操作に支障が出る場合もあるでしょう。
業務効率を考慮する場合には、広告の有無も確認した方が良いでしょう。

(4) 登録できる人数が限られている

無料の勤怠管理アプリには、登録できる人数に制限が設けられている場合が多いです。
特に、従業員が多い職場や今後の採用増加を見込んでいる場合、この制限が業務に影響を与える可能性があります。

無料版では10名までしか登録できないケースがあり、それ以上の人数を管理するには有料版の契約が必要になることもあります。
アプリを選ぶ際には、現在の規模と将来の拡張性を考慮することが重要です。

(5) 自社に合ったカスタマイズはできない

無料アプリでは、企業のニーズに合わせたカスタマイズ機能は利用できません。
無料版で柔軟に設定を変えられないと、かえって使いにくさを感じることもあります。
自社の業務フローに沿った管理が必要な場合は、有料の勤怠管理システムを選択しましょう。

勤怠管理とシフト管理を効率化「R-Kintai」