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労働基準法における「休憩時間」をわかりやすく解説!最低限必要な長さとは?

労働基準法における「休憩時間」をわかりやすく解説 未分類

休憩時間は従業員の健康と生産性に重要な役割を果たします。
適切な休憩時間は労働基準法で定められており、勤務管理においても考慮すべき要素です。
この記事では、休憩時間に関する法律上の定義や6時間勤務と8時間勤務での扱いについて解説します。
また、昼休みと業務対応の関係、休憩を与えなかった場合のリスク、休憩時間の3原則についても詳しく説明します。

勤怠管理を担当する方はぜひ参考にしてください。

 1. 休憩時間の基本

休憩時間の具体的な定義を聞かれて答えられる方は少ないかと思います。
休憩時間は従業員が業務から完全に解放される必要があります。

また、休憩時間の法的要件は、労働者の健康維持と生産性向上のために重要です。

以下で休憩時間の定義や労働基準法における扱いについて説明します。

(1)休憩時間の定義(3原則)

労働基準法における「休憩時間」は、従業員が仕事から完全に解放され、自由に過ごすことができる時間を指します。
労働基準法では、休憩時間の3原則が定められています。

①休憩中は労働から解放される

休憩時間中は、従業員が一切の労働を行わないことが求められます。
電話応対やメールチェックなどの業務活動も含まれます。
自席で電話対応やメール対応をしながらお昼ご飯を食べるのは休憩時間ではありません。
休憩時間は、従業員が職場の義務や責任から完全に離れることを意味します。

②休憩時間は労働時間の途中に付与する

休憩時間は、長時間の連続した労働を避け、従業員の健康を保護するために設計されています。
このため、休憩時間は始業前や終業後ではなく、労働時間の途中に与えられるべきです。
労働の途中であればどのタイミングでも問題ありません。
休憩時間60分を45分と15分にするなど、分割して与えることも可能です。

③休憩時間は一斉に付与する

休憩時間の一斉付与は、職場での公平性と効率を確保するために重要です。
一斉に休憩をとることは従業員間のコミュニケーションとチームワークを促進する効果もあります。
ただし、実務上は、業務の特性や職場の状況によっては、休憩時間の一斉付与が困難な場合もあります。
その場合は労使協定の締結や就業規則の提示をすれば一斉付与でなくとも問題ありません。
また、利用客の便宜の観点から、一部職種ではこの原則は排除されています。
例えば、運輸交通業、サービス業、金融業、保健衛生業、官公庁などです。
このような場合には、休憩のローテーションを適切に管理することが求められます。

(2)労働基準法における休憩時間の規定

労働基準法では、労働時間が一定の長さを超えた場合、必要な休憩時間の確保が規定されています。

具体的には労働基準法第34条で、

・労働時間が6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分

・労働時間が8時間を超える場合は、少なくとも1時間

の休憩を与えなければならない、と定めています。

この法律は労働者の権利を保護し、過労による健康問題を防止するためのものです。

(3)労働時間が6時間を超える場合

8時間を超える場合の休憩時間 労働時間が6時間を超える場合、少なくとも45分の休憩が必要です。

これは正社員やパートタイマーなどの雇用形態にかかわらず共通のルールです。

(4)労働時間が8時間を超える場合

8時間を超える労働の場合、1時間以上の休憩が必要とされています。
これらの規定は、長時間労働に伴う疲労の蓄積を防ぐために設けられています。

1時間の休憩を15分と45分に分割しても問題ありません。

 2. 昼休みと業務対応の関係

 昼休み中、電話や来客対応をしなければならないケースもあるかと思います。
労働基準法では、休憩時間中に業務に従事した場合、その時間は勤務時間として扱われます。
従って、昼休み中に業務対応が必要な場合、その時間は勤務時間とし、改めて休憩時間を設けるのがベターです。

 また、昼休みを昼当番業務に使う場合も、従業員は別の時間に休憩を取ることになります。

 3. 休憩時間を与えなかった場合のリスク

休憩時間を適切に管理していないと、法的リスクと従業員の健康問題の両方を引き起こす可能性があります。

具体的なリスクについて以下で紹介します。

 (1)労働基準法違反となる

休憩時間を適切に与えないことは、労働基準法違反です。
雇用主に対して6ヶ月以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金が科せられることがあります。

一度労働基準法違反をしてしまえば企業の社会的信用を失いかねません。

 (2)スタッフの心身の健康に悪影響を及ぼす

連続して長時間働くことは、従業員の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
休憩時間の不足は、ストレスや過労の増加、仕事のパフォーマンスの低下に繋がることも。従業員の心身の健康を保護することは、企業の責任でもあり、効率的な業務運営にも直結します。

スタッフのモチベーションが下がることで人が定着せず、慢性的な人手不足に悩まされるおそれがあります。

まとめ

労働基準法における休憩時間の重要性とその適切な管理について理解を深めることができたと思います。休憩時間は単なる一時的な休息ではなく、従業員の健康維持と効率的な業務遂行のための重要な要素です。適切な休憩の確保は、法律によって保護される労働者の権利であり、企業の責任でもあります。この記事が、勤怠管理の担当者や従業員自身にとって、労働環境の改善に役立つ情報となれば幸いです。